備南酒造は大正2年に先代が、米、水、気候など酒づくりに適した土地を探し求め、自分の足で各地を廻り、辿り着いた理想の地、因島で始まりました。因島は、現在本州と四国を渡す道『しまなみ海道』の途中に位置する島です。
この周辺には、力強く深みのある『瀬戸内の米』、瀬戸内海に浮かぶ島特有の『穏やかな気候』、そして先代がこの地に夢を託した最大の要因・凛とした味わいの中にもまろやかさを併せ持つ『神辺川の水』。この3つの要素が備南酒造のクオリティの基盤になっています。日本酒のもろみは、あらかじめ造った酒母に、麹(こうじ)、水、蒸米をそれぞれ、初添(はつぞえ)、仲添(なかぞえ)、留添(とめぞえ)と3回に分けて仕込みます。これを「三段仕込み」と呼びます。備南酒造の製法では、これにもう一仕込み加わり「四段仕込み」を行います。この一工程で大きな深みが生まれます。
その他にも今も尚、昔ながらの手法で受け継がれています。その特徴の一つに舟搾りがあります。檜で作られた舟の中に袋詰めにしたもろみを重ねていき、もろみが自身の重みでゆっくりゆっくり酒を濾していきます。舟搾りでできた酒は機械で作ったものとは違い白く濁っています。これをまた桶の中で時間をかけ分離させます。このように伝統の手法により時間惜しまず丹精こめて作られたのが『白冠』と『本因坊』なのです。
|